注:千手堂の天井絵
天井絵とは、浄土の世界を表す絵を描いて仏さまに奉納し たもの。全国の寺院の 天 井 絵 を 参 考 に し、2006年の千手堂改修時に檀信徒から絵を募り完成した。 千手堂の拝観料は不要。
(本堂・牛玉所殿の内拝は大人500円・小人200円)

それぞれの祈りを、日常に。

金陵山西大寺のオンライン授与所にお越しくださり、誠にありがとうございます。

当サイトでは、様々なご事情でお参りが難しい方に、実際の参拝と同じように安心感というご利益を得ていただく手立てとして、お守りや祈祷札等の授与を受付しております。

お寺への参拝の証としてお守りやお札を授与するのが本義ではありますが、こちらで授与させて頂いたものでも、日々の生活で祈りを積み重ねていくことで、ご本尊と結縁できる切っ掛けになると考えております。

そして、いつの日か必ずご本尊に導かれ、当山を訪れることがあると思います。
その際はぜひ開創以来1200年、奈良時代より受け継がれてきたご本尊のご加護をお授かり頂ければ幸いです。

また、かねてより西大寺会陽(さいだいじ えよう※裸祭り)に参加される方から、「まわしや足袋を当日入手するのは大変だし、難しい。」 というご意見を頂戴しておりました。当サイトでは今後、特別に祈祷させて頂きましたまわし等を、会陽の前に授与させて頂く準備を進めております。令和4年の裸祭りも争奪戦の無いお祭りとなりましたが、令和5年はこちらでお求め頂き、是非裸でのご参加を頂ければ幸いです。

皆さまのご来山を、心よりお待ち申し上げております。

合掌

お守りとご祈祷 | COLUMN

起源

金陵山西大寺住職 坪井綾広

お守りの起源は諸説あるそうですが、縄文時代に「今日も難なく無事でありますように」という純粋なる願いを勾玉などに込め、魔除けとして持つようになったといわれています。平安時代になると錦の布でつくった筒形の袋に、紐をつけて胸に懸ける守袋「懸守」(かけまもり)が貴族の間で流行し、仏教伝来と共にお寺で呪符が授与されるようになりました。
そして、江戸時代になるとようやく庶民にも浸透し、現在のような「肌守(身代り守り)」が生まれ、肌身離さずに持ち歩く文化が生まれたとか。学業や厄除、安産といったバリエーションが出てきたのは、現代になってからのことだと思いますが、いつの時代も「相手を思う心」が大切にされてきたことに変わりはありません。

効果的な持ち方

お守りは、大切な人に差し上げることで、より功徳が得られるといわれています。 当然ご自身のために持たれるのは良いですが、たとえばご病気の方、妊婦の方といったお参りするのが難しい大切な人のために手渡すことで、お二人の思いやりの関係が深まり、更に功徳は増していくでしょう。

お守りの写真

◆ 西大寺のご利益

安産
古来より会陽(裸祭り)で使用したまわしを妊婦の腹帯として使うと安産になる事で知られており、ご本尊のご利益にあやかった「子授け・安産祈願」や、お子様の健康成長のご利益は昔から有名です。
厄除け
牛玉所殿には旧讃岐のこんぴらさん(讃岐金刀比羅宮)から伝わった金毘羅大権現(こんぴらだいごんげん)のご本体が祭られています。この神さまは海神・水神として知られていますが、明治の廃仏稀釈で焼き払われる寸前のところを、有縁の人々によりこの地に移されました。こうした災いをも打ち砕く事から“厄除けの神”として崇められています。
また、西大寺会陽は裸で参加し、水垢離(みずごり※禊)をすることから、厄落としのご利益で有名です。

ご祈祷

ご祈祷の写真

密教や道教に由来する紙や木の祈祷札は、古い時代から祈りに欠かせないものとされ、現代に受け継がれてきました。時代が大きく変化するなかでも、ずっと大切にされてきた「祈り」とは、自分では抱えきれない不安、悩み、苦しみを、ご本尊に預けること。

その人の心の荷物を少しでも軽くすることができるのであれば、時代や個々の状況に応じた信仰の形があってもよいと思うのです。本来の信仰とは、もっと柔軟なものであっていいはず。

ご参拝が叶わないご事情がある方、今すぐに祈りを必要とする方々の想いに当山がお応えいたします。一つひとつ、心をこめてご祈祷させていただきますので、ぜひオンライン授与所をご活用ください。

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